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ということで、只今2012・11・07の23:27分です。
今から京志郎たんハピバで作品上げます。上げれるのか!
ともかく、がんばります!
~18歳~
高校3年ももうじき終わる。
別になんてことのない11月上旬のこの日。
ふ、と窓の外を見ると朝から荒れていた一日が嘘のように晴れ、明日はきっといい天気なんだと思う。
空をみると月が輝いていた。
今日は下弦か、そう思っていると、突如携帯が唸りだした。
別に誰から来ることも無い。
来るのはたった一人、兄だ。
ここ最近は忙しいのか殆ど連絡も来なく、何かあったのかと思い急いで手に取った。
携帯を開くと、メールが一通届いている。
何かと思い中を見る。
誕生日おめでとう、京志郎。
そっけない一言。
もともと多弁ではない兄であるが、師と仰いでいた人との決別は相当心に来たらしく、さらに話さなくなった。
殆ど連絡も無く、互いに生きているのかすら分からない状態で…
イギリスと日本、気の遠くなるほど遠く、昼と夜すら僕たちは全く逆の生活で。
それでも、彼は覚えていてくれた。
年の離れたたった一人の肉親の事を。
ふ、と顔を上げる。
窓の外には常闇の空に一つ、月が浮かんでいた。
気がつくと僕は呟いていた。
あれ、今日は満月がいくつも見える・・・
僕は泣いていた。
END
~はっぴばーすでーおとうさん☆~
目の前には…分かっている。
これはケーキです。
確かに9月の妻の誕生日のケーキは僕がスポンジを焼き、娘がクリームを塗り、息子が斬新な飾り付けをした。
それは確かだ。
それを踏まえて今年は同じ感じで来るのだと思っていた。
根拠としては娘のいかにも「今日は特別な日なのであえて何にも言いません。」
みたいな態度がひしひしと伝わったからである。
なので、心を弾ませながら家に帰ってきた訳だが、
何故だ、家の中は静まり返っていた。
みんなの状況は読めないが少なくとも言いたいことは分かっている。
ケーキを作るのは失敗したということを。
目の前にあるのはどう見ても薄いナンみたいな生地にごってりとのせられた感のあるクリーム。
そして、そのクリームに埋め込まれた果物達…。
何を言ったらよいのか固まっていると、突如、直子が泣き始めた。
だ、だって、この間はクリームだけだったから、今度はスポンジもやりたくて・・・
だからハンドミキサーを持ってみたけど、重たくて、動くし、生地は沢山飛び散るし…
おまけに悠もやるって言うから私嫌で、さっさと型に入れて、焼き始めたたら・・・う・・・うあああああああああ
それでぺちゃんこになったのか・・・。
直子の頭を撫でながら抱きしめる。
ありがとう、気持ちだけで十分だよ、そう言いながら背中を擦る。
悠の方を見ると、直に怒られたのだろう、目を真っ赤に腫らしてぐったりと妻の腕の中で眠っていた。
京志郎さん・・・
事を収めるだけでいっぱいだった様子の妻がぐったりしながらも声をかけた。
食事は大丈夫なんだけど…。私の付き沿い方が悪かったみたいで…。
直は僕の為に頑張りたかったんだろう。
そう思うだけで嬉しい。
大丈夫、君たちがいてくれることがパパの幸せなんだよ。
そんな君たちがパパの事を考えてくれるだけでパパはもう胸がいっぱいだよ。
そう言って、クリームに埋もれたイチゴをつまみあげて口に放り込んだ。
ほらご覧、とっても美味しいからパパは笑顔だろう?
するとみんなも笑顔になった。
END
京志郎さん、おめでとうございます!!!
今から京志郎たんハピバで作品上げます。上げれるのか!
ともかく、がんばります!
~18歳~
高校3年ももうじき終わる。
別になんてことのない11月上旬のこの日。
ふ、と窓の外を見ると朝から荒れていた一日が嘘のように晴れ、明日はきっといい天気なんだと思う。
空をみると月が輝いていた。
今日は下弦か、そう思っていると、突如携帯が唸りだした。
別に誰から来ることも無い。
来るのはたった一人、兄だ。
ここ最近は忙しいのか殆ど連絡も来なく、何かあったのかと思い急いで手に取った。
携帯を開くと、メールが一通届いている。
何かと思い中を見る。
誕生日おめでとう、京志郎。
そっけない一言。
もともと多弁ではない兄であるが、師と仰いでいた人との決別は相当心に来たらしく、さらに話さなくなった。
殆ど連絡も無く、互いに生きているのかすら分からない状態で…
イギリスと日本、気の遠くなるほど遠く、昼と夜すら僕たちは全く逆の生活で。
それでも、彼は覚えていてくれた。
年の離れたたった一人の肉親の事を。
ふ、と顔を上げる。
窓の外には常闇の空に一つ、月が浮かんでいた。
気がつくと僕は呟いていた。
あれ、今日は満月がいくつも見える・・・
僕は泣いていた。
END
~はっぴばーすでーおとうさん☆~
目の前には…分かっている。
これはケーキです。
確かに9月の妻の誕生日のケーキは僕がスポンジを焼き、娘がクリームを塗り、息子が斬新な飾り付けをした。
それは確かだ。
それを踏まえて今年は同じ感じで来るのだと思っていた。
根拠としては娘のいかにも「今日は特別な日なのであえて何にも言いません。」
みたいな態度がひしひしと伝わったからである。
なので、心を弾ませながら家に帰ってきた訳だが、
何故だ、家の中は静まり返っていた。
みんなの状況は読めないが少なくとも言いたいことは分かっている。
ケーキを作るのは失敗したということを。
目の前にあるのはどう見ても薄いナンみたいな生地にごってりとのせられた感のあるクリーム。
そして、そのクリームに埋め込まれた果物達…。
何を言ったらよいのか固まっていると、突如、直子が泣き始めた。
だ、だって、この間はクリームだけだったから、今度はスポンジもやりたくて・・・
だからハンドミキサーを持ってみたけど、重たくて、動くし、生地は沢山飛び散るし…
おまけに悠もやるって言うから私嫌で、さっさと型に入れて、焼き始めたたら・・・う・・・うあああああああああ
それでぺちゃんこになったのか・・・。
直子の頭を撫でながら抱きしめる。
ありがとう、気持ちだけで十分だよ、そう言いながら背中を擦る。
悠の方を見ると、直に怒られたのだろう、目を真っ赤に腫らしてぐったりと妻の腕の中で眠っていた。
京志郎さん・・・
事を収めるだけでいっぱいだった様子の妻がぐったりしながらも声をかけた。
食事は大丈夫なんだけど…。私の付き沿い方が悪かったみたいで…。
直は僕の為に頑張りたかったんだろう。
そう思うだけで嬉しい。
大丈夫、君たちがいてくれることがパパの幸せなんだよ。
そんな君たちがパパの事を考えてくれるだけでパパはもう胸がいっぱいだよ。
そう言って、クリームに埋もれたイチゴをつまみあげて口に放り込んだ。
ほらご覧、とっても美味しいからパパは笑顔だろう?
するとみんなも笑顔になった。
END
京志郎さん、おめでとうございます!!!
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